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COME ALONG : ミニ英和和英辞書
COME ALONG

やって来る, ~がついてくる

〔語彙分解〕come along : [come][along]
・come : から生じる, 来る
・along : に従って, 一緒に, 前方へ, に沿って, の間に
COME ALONG : ウィキペディア日本語版
COME ALONG[かむ あろんぐ]

COME ALONG』(カム・アロング)は、1980年3月21日に発売された山下達郎通算1作目のコンピレーション・アルバム
== 解説 ==
元々はシングル「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-‎」〔「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-‎1979年4月5日発売 RCA ⁄ RVC EP:RVS-548〕発売直後の1979年夏、レコード店での店頭演奏向けに制作された販売促進用のためのアナログLP〔アルバム・カヴァーは単色の写真の上に“Come Fly with Me!”の文字を重ねた細長のステッカーを、12インチの白ジャケットに貼った装丁。〕。企画は山下達郎自身ではなく、RVC(当時)の邦楽担当スタッフによるもの。A面は当時のディスコのDJ風、B面はハワイKIKIラジオ・ステーションの再現という内容。山下の曲間にDJが入り、ノンストップで繋いでいくという構成で、DJを小林克也が担当し、さらに同じくRVCの所属アーティストで、英語に堪能な竹内まりやにも協力を仰いで制作された〔竹内によれば、このナレーションをレコーディングする際、スタジオ近くの喫茶店から実際に公衆電話をかけたという。〕。
当初はプロモーション目的でのみ制作されたが、このレコードが店頭で流されるとリスナーからの問い合わせが多く寄せられるようになり、特にブレイクの兆しがあった関西地区での反応が大きく、アナログ限定盤にプレミアが付くまでになった。正式発売の要望がレコード店やリスナーから数多く寄せられ、RVCはその旨を山下に打診してきた。しかし山下は、この作品を正式なカタログとして発売することにかなり抵抗を感じていたという。後に、その理由をライナーノーツにて「自分の音楽は単なるBGMではないというトンガリは、若さゆえのツッパリも確かにあったでしょうが、当時の日本はロックやポップ・ミュージックといった音楽ジャンルがまだ十分な市民権を得ていなかった時代であり、美学やこだわりなしには正面切った活動などとても貫徹できなかったのです」と書いている。
結局、カセットだけの発売ならという条件で商品化されたのが、この『COME ALONG』だった。その後本作は山下がアルファ・ムーン移籍後、山下の意思と無関係にLP化〔『COME ALONG』 1984年4月5日発売 AIR ⁄ RVC LP:AIR-8003〕、CD化され〔『COME ALONG』 1986年9月15日発売 AIR ⁄ RVC CD:R32A-1022〕、さらには『MOONGLOW』〔『MOONGLOW』 1979年10月21日発売 AIR ⁄ RVC LP:AIR-8001〕以降のAIRレーベル在籍時の楽曲を収録した『COME ALONG II』〔『COME ALONG II』 LP:1984年3月5日発売 AIR ⁄ RVC AIR-8005, CD:1986年9月15日発売 AIR ⁄ RVC R32A-1023〕まで制作された。
2002年、RCA ⁄ AIR時代のカタログのリマスター再発に当たり“『COME ALONG』はどうするのか”という問い合わせが多く寄せられたという。山下がマスターをチェックしたところ、販促用に急いで作られたアイテムゆえ、左右のステレオ・バランスの悪さや曲・ナレーションのレベルのいい加減さなど、オーディオ面では色々と問題はあったというが、リスナーには思い出の一つとして聞いてもらえることも確かで、お蔵入りにするのもちょっともったいないとの考えから、2002年のRCA/AIRカタログ全アイテム購入者を対象に応募者全員への特典として、非売品ながらカセット版以来の公認アイテムとしてリマスターにてCD化された。ジャケットには非公認盤LP、CD同様、鈴木英人によるイラストが使われた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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